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ふと見ると、グラスに注がれたシャンパンがある。
桃子Hわあ、シャンパン。(と、ゴクゴク飲む)
宗一郎君の自い肌とシャンパンのロゼカラー。絶妙な配色だったな……(と目を細める)
桃子H(飲んで)……ぷーっ、おいしい。でもどうせならドンペリが良かったな。
と、またも光線があたって……
テーブルの上には、ドンペリ・ロゼのボトル。
桃子Hドンペリー!! やったーっ。
一方、宗一郎は一人の世界に入って、想い出に浸っている。
宗一郎キミの第一印象は……なんていうか一輪の可憐な花っていうか……ソノ……
桃子Hでも、おそばとドンペリじゃ合わないわねえ……あっ、そっか。あたしったらお馬鹿
さん。どうせ頃の中で考えるなら、別におそばにすることないのよ。フランス料理に
しちゃえばいいんじゃないのよ。
立体映像の光線があたる。
と、テーブルが変わって、フランス料理のフルコースが現れる。
桃子Hうわー、フレンチディナー、うふふ。じゃ、ワインは……そうね、ロマネコンティに
しちゃおっかな……って思うと?
休む間もなく光線が差し、ロマネコンティ登場。



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桃子Hほら出たあ。(と、一人拍手して)じゃ、いた。だきまーす。
フランス料理をガツガツ食べる、桃子H。
宗一郎、明るい顔で近づいて来て、
宗一郎ねえねえ、桃子ちゃん。桃子ちゃんは、どうだったの? 第一印象……
桃子H(食べながら)……第一印象? 誰の?
宗一郎僕の第一印象に決まってるじゃないか。
桃子Hああ……。そうね……おっ? この男、金持ってそうだぞ……かな?
宗一郎カ……カネ?
桃子Hあーっ、それは別の人の第一印象だ。フルーツ、フルーツの盛り合わせよっ。
光線が差して、テーブルの上にフルーツの盛り合わせが登場。
宗一郎(真面目な顔で)も……桃子ちゃん。
桃子Hいただきまーす(と、頬張って、無視する)
宗一郎キミは……。キミは、僕のお金が、目当てだったのかい?
桃子H(食べながら、ケロッと)そりゃあもちろん、そうよ。
桃子Hそ……そうだったのか……(と、身体がフラフラ)
桃子H(しまったという顔で)あ……っとっと……じゃお金、お金がどっさり。
光線が差し、テーブルの上に札束の山。


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桃子Hきゃあー、お金。うれしいっ!!(と握りしめる)
宗一郎やっぱり……!!(よろめきながらも怖い顔で)やっぱり金か……!!
桃子Hだめだめだめ、この際お金はやめとこう。あと何だろ? あたしの好きな物って何?
……えーっと……男? 男! そうか男! それもイイ男よ!!
立体映像の光線があたって、窓の前に「イイ男」が現れる。
桃子が思考した「イイ男」は、黒人のマッチョな男。
桃子Hわーおっ、イイ男ぉん(と、イイ男に抱きつく)
宗一郎なっ……なんだー?
イイ男、桃子Hの首筋に口づけをして抱擁する。
桃子Hあーん……
宗一郎あーん、て……桃子ちゃん、だ、だ、だだ、誰? 誰だい? その男?
桃子H唯でもないわあ。漠然としたイイ男のイメージ。
宗一郎バクゼンとした、ってキミ……
が、いい男の愛撫はドンドンエスカレートし、
桃子Hあっ……うふふっ。くすぐったいっ。
宗一郎、スーハースーハーと深呼吸。精神を統一してから、
宗一郎桃子ちゃん!! 頼むから集中しておくれよ。キミが余計なことを考えると、ぜーんぶ


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 それが立体映像になっちゃうんだ!!
桃子H(愛撫され)だって……じゃないと、あっ、あたしの立場……やばいんだもん。
宗一郎僕は本当のキミを知りたいんだ!!
桃子H(愛撫され)そんな……ことしたらあっ、あな……ただって……。
宗一郎大丈夫!! もうどんなことを言われたってショックを受けない!! 僕はもう、覚悟を
決めたんだから!!
桃子Hかっ…覚悟?(と、宗一郎の表情を見る)
宗一郎(怖い顔で)……!!(全身を震わせている)
桃子Hま……まさか覚悟って?
その時、ワゴンの機器が、桃子Hに向かって眩しい光線を投げつける。
と、桃子Hが抱き合っていた「イイ男」が、突然、宗一郎に変身!!
---それは、桃子が想像した立体映像の、宗一郎H、である、
別人のような怖い顔で、手には拳銃を持っている。
宗一郎H覚悟ってのは、これだ……(と、桃子Hに拳銃をつきつける)
桃子Hひっ……(と、逃げる)
宗一郎H俺は覚悟は決めたんだ。殺してやる……(と、回り込む)
桃子H(追い詰められて)や、やめてっ。


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