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金田、出ていく。
竜二「……なかなかいい人じゃないか。仕事も出来そうだし」
亜希子「そう? 良かった、お兄ちゃんにそう言ってもらえて」
竜二「じゃ、俺たちも仕事に出掛けるか」
亜希子「そうね、出掛けましょう」
6 商店街・通り

 
通りにやって来た、竜二と亜希子。

竜二「さあ、じゃんじゃんスルぞ」
亜希子「うん。頑張ろうね」

亜希子、キョロキョロする。
向こうから、会社員がやって来る。

亜希子「お兄ちゃん。カモよ、カモ」
竜二「よし、行け」

亜希子、会社員の方に向かって歩きだす。
すぐ後に、竜二も歩きだす。

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亜希子「(会仕員に)すいません、駅はどっちですか?」
会社員「え? 駅? 駅はこの道をまっすぐ行って……」

立ち止まった会社員に、竜二がぶつかる。ドン。

竜二「おっと失礼」
会社員「あ、こちらこそ」

そのまま立ち去る、竜二。

亜希子「……こっちですか?」
会社員「そうこっち。まっすぐね」
亜希子「どうも」

亜希子、お辞儀をして去る。

7 同・曲がり角(神社の前)

 
電子マネーをポケットから取り出す、竜二。
そこへ、亜希子が走ってくる。

亜希子「うまくいった?」
竜二「ああ。見ろ、こんなに持ってやがった」

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亜希子「まあ、30万も?」

金額表示は、「305,203円」。
8 同・通り

再び、通りへ出た亜希子。
歩いてきたのは、主婦B。かなり太っている。

亜希子「すいません、駅はどっちですか?」
主婦B「え? 駅? 駅ならそっちへまっすぐ行って……」

ドン。竜二が主婦Bの巨体にぶつかる。
竜二、倒れながらも、

竜二「……おっと失礼」
主婦B「あら、こちらこそ」

竜二、立ちあがって、去る。

亜希子「……あっちですかー。どうも」

と、言いながら、竜二が去った方向へ立ち去る。

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9 兄妹の家・外景

家の外景に、亜希子の声が先行し、

亜希子の声「見て、お兄ちゃん。こんなに」
10 同・居問

二人の前に、電子マネーが20個ほど積み上げられている。

竜二「今日は上出来だったな」
亜希子「電子マネーだと、仕事がやりやすいわね」
竜二「ああ……」
亜希子「さあ、早速お兄ちゃんの電子マネーにお金を移しましょう」
竜二「そうだな」

吸盤コードを使って、セッセとマネーを移動する、亜希子。

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