| 陽子 | どうも、お世話になりました。 |
| ダイヤ | お大事にね。 |
| ルビー | これからは、横断歩道に気をつけてよ。 |
| 陽子 | はーい。(思い出したように)……あ、先生。 |
| 医者 | ん? |
| 陽子 | 可愛がってね、あたしのクローン。 |
| 医者 | (ニヤニヤと照れて)わ、わかってるよ……。 |
| 陽子 | 振り込みは毎月三十日までに。 |
| 医者 | はいはい、わかりましたって。 |
| 陽子 | それじゃ。 |
| ダイヤ | さようなら。 |
| ルビー | トラックに。だけは気をつけなさいね。 |
| 陽子 | はーい。 |
| ダイヤ | ……さてと。片付けましょ。 |
| ルビー | そうね、片付けましょ。 |
| ダイヤ | あらっ? |
| ルビー | 陽子ちゃん……。 |
| 医者 | やっほーっ。(歩み寄って)待ってたよ。さあ、入って入って。 |
| ダイヤ・ルビー | (顔を見合せ)? |
| 医者 | オッホン、紹介しよう。陽手ちゃんのクローンで……(思いついて)クロ山くんだ。 |
| ハイ拍手っ。(と一人で拍手) | |
| 陽子 | (頭を下げて)よろしくお願いします。 |
| ダイヤ | クロ山……くん? |
| ルビー | 先生の……愛人? |
| 医者 | 失礼なコト言っちゃいかんよキミタチ。世間じゃ援助交際なんて言葉も聞くけどさ、 |
| クロ山くんは、給料五十万で働いてもらってるレッキとした従業員なんだよ。税務署 | |
| だってうるさいんだからねっ。 | |
| ダイヤ | えっ、毎月五十万も? |
| ルビー | でも先生。……この人資格は? |
| 医者 | 資格? 何だ資格って? |
| ダイヤ | そりゃもちろん看護婦の…… |
| ルビー | そうですよ、資格がないと。 |
| 医者 | 看護婦じゃくて、従業員だってば。それよりさ、彼女美人で若いから、患者さんにも |
| ウケがいいんじゃないかと思ってね。ここ何日か、医療の仕事も手伝ってもらってた | |
| んだけどね。これがまたなかなかの働き者なのよ。……で、看護婦として採用するこ | |
| とにしましたっ。はい、拍手。(と、パチパチ) | |
| ダイヤ | (拍手しつつ)ですから先生、あの……。 |
| ルビー | (困った顔で)資格がないと……ですね…… |
| 医者 | あっそうだ。大事なコト言わなくちゃ、キミたちに。 |
| ダイヤ | なっ……何かしら……?(と引きつった顔) |
| ルビー | まさかとは思うけど……(と引きつった顔) |
| 医者 | (頷いて)クビだ。 |
| 佐知子 | (大慌てで)クロちゃん、隠れて隠れて。 |
| 陽子 | えつ? |
| 佐知子 | 本物が退院して来たのよ。 |
| 陽子 | えーつ! もう? |