| 陽子 | ……? |
| ダイヤ | まあ、気がついた? |
| ルビー | ここは病院よ。 |
| 陽子 | (キョロキョロして)病院?(吊るされた足を見て)……あ。 |
| 陽子 | そうか。武くんの家に行く途中、横断歩道で急にトラックが出てきて……。 |
| ダイヤ | あなた、お名前は? |
| 陽子 | 名前? 陽子。如月……陽子です。 |
| ルビー | よかった、記憶喪失でもないみたいだし。(カルテにメモして)如月さん、と。 |
| ダイヤ | 陽子はどういう字? |
| 陽子 | 太陽の陽です。 |
| ルビー | 太陽の陽……ね(と書く) |
| ダイヤ | そうだ、先生を呼ばなくちゃ。 |
| ルビー | そうね、先生を呼びましょう。 |
| ダイヤ&ルビー | (ドアに向かって、二人一緒に)センセー。 |
| 医者 | (やけに軽く)はいは−い、呼んだ? |
| 陽子 | (少し不安)……先生ですか? |
| 医者 | (明るく)やっほ−っ。(笑顔で、走り寄り)気がついた? |
| 陽子 | どうも……。(起きようとして)痛っ! |
| ダイヤ | あらら。駄目よ、動いちゃ。 |
| ルビー | あちこち折れてるんだから。 |
| 医者 | (いやらしく陽子に近づき)君みたいな子さー、なんて言うんだろ? ストライク、 | ||||||||||||||||
| それも直球ド真ん中っていうのかな? 私の大好きなタイプなんだよね。だから安心 | |||||||||||||||||
| していい。僕、いつもの何倍も手術に力入れたから。(看護婦に)ねっ? | |||||||||||||||||
| ダイヤ | まあ、先生ったら。 | ||||||||||||||||
| ルビー | 相変わらずロリコン。 | ||||||||||||||||
| 医者 | こらこら、なんてこと言うんだよ、キミたち(しかし、全然怒っていない) | ||||||||||||||||
| ダイヤ | でもロリでしょ? | ||||||||||||||||
| ルビー | コンでしよ? | ||||||||||||||||
| 医者 | でも運が良かった。脳波を調べたんだよ、キミの可愛い脳波を(と頭を横で)いつも | よりも一生懸命調べた。でもね……全然、異常なし!(と、大接近し)……ねっ。 | 陽子 | (顔を背け、看護婦に)退院までにはどれぐらいかかるんですか? | 医者 | (手でその顔を自分に戻し)そうだなー、二ヵ月ってとこかな? | 陽子 | 二ヵ月? そんなに? | ダイヤ | でもね、あなたを撥ねた運転手さんはね……ぷぶっ(と笑い)意識不明なのよ。 | ルビー | (も笑って)くくくっ重体よ重体。今夜が峠なんだって。見る? | |
| 医者 | (厳しい目で睨み)君みたいな可愛い子に怪我させるようなひどい運転手だからさ、 |
| 思いっきり手ェ抜いて手術しといたよ。けっ。 | |
| 陽子 | (怖くなり、大声で)あの、すいません!! |
| 医者 | ん? 何だい? |
| 陽子 | ……学校は? 二ヵ月間、どうすればいいんですか? |
| 医者 | お休みするしかないなあ。 |
| 陽子 | そんな!! 来週、中間テストなんです。 |
| 医者 | しょうがないさ、全身を骨折してるんだから(と、陽子の全身を撫で回す) |
| 陽子 | 二ヵ月も入院してたら浮気しちやうわ、武くんが。 |
| 医者 | 武くん? 誰だい、それは。 |
| 陽子 | カレシ……ですけど。 |
| 医者 | ……二ヵ月で浮気する彼氏なんて、別れちゃったら?(看護婦に二人に)ねえ? |
| 陽子 | あ、そうだ。アルバイトも休まなきゃダメだ。 |
| 医者 | アルバイト? アルバイトまでしてんの? |