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三郎(ヤスオの前にソフトを出し、誇らしげに)浅間出スル子だ。
ヤスオえ?……朝まで?
三郎スル子だよ。知らないのか?浅間出スル子。あなたとバーチャル・エクスタシーの
第四弾、浅間出スル子の「はみだしデカパイ情熟系」だ。
ヤスオ……。
三郎ん? どうした? こっちのほうがタイプか?
ヤスオったく! 同じようなもの二枚も借りてくんなよ!!(と、奪って放り投げる)
三郎あっ、何すんだ、ヤスオっ
慌てて拾いに走る、三郎。
三郎同じじゃないだろ、全然!! 二人とも巨乳は巨乳だけど、後唐美奈代はセクシー系、
浅間出スル子はロリコン系じゃないか。……全然ちがうって。
ピンポーン。玄関の呼び鈴が聞こえる。

●玄関

 
玄関に安雄の友人・高木(20)が立っている。
高木も「メディアスーツ」と「バーチャルヘッド」を装着している。


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ヤスオが階段を降りてきて、
ヤスオよう、高木。
高木おう。一緒にバーチャルしようと思って、レンタル屋でソフト借りて来たぞ。
ヤスオ俺も今、パパイヤやってたところだ。何借りた?
そこへ突然、三郎が現れ、
三郎悪いが高木くん。後唐美奈代なら、うちにもあるぞ。
手に持った美奈代のソフトを「水戸黄門」の印籠のように突き出す。
高木これはこれは、お父さん。何です? ウシロから……?
三郎美奈代だよ。知らないのか? 後唐美奈代。あなたとバーチャルエクスタシー
の第三弾、後唐美奈代の「味チチ揉んめ」だよ。それだけじゃない、浅間出スル子だってあ
るんだぞ(と、印籠のように突き出す)
高木そんなのよりずっと興奮するヤツ借りてきましたよ。
三郎本当? よし、あがれ。
高木その前に車を止めないと。
玄関の前に高木の車が停車している。ポンコツの中古車だ。
ヤスオ(見て)そうそう。あの古い車を何度か借りたおかげで、さっきは助かったよ。
三郎こらヤスオ。感謝してるなら一緒に駐車場探してあげなさい。


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ヤスオその間にウシロカラなんとか、やる気だな?
三郎そうじゃない。父さんはおまえに友情っていうものをだな……
高木(口をはさみ)頼むよ、ヤスオ。
三郎(すぐさま頭を下げ)頼む、ヤスオ。
ヤスオ……しょうがねえな、ったく……。ハイハイ、わかったよ。
三郎優しい子だなーヤスオは。じゃ早くソレを貸せ。
三郎、ヤスオのメディアスーツのボタンを勝手に外し始める。
ヤスオ(ボタンを外されながら、高木に)駐車場まで俺に運転させてくれよ。
高木ああ。いいよ。
ヤスオごめん……やっぱいいや。
高木なんだよ、遠慮しなくていいよ。
ヤスオだっておまえの車……
高木……なんだよ?
ヤスオ飛ぶ?
高木あ?
ヤスオ……(鼻で笑い)飛ばなきゃなあー。
高木なんだよ、飛ぶって……?


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ヤスオのスーツを脱がせ終わった三郎。高木を慰めるように、
三郎気にしなくていいぞ高木くん。車が飛ばないのは当たり前だ。……翼なら出るだろ?
高木……出るわけないじゃないですか、そんなもん。

●ヤスオの部屋(五分後)

 
ヤスオの部屋---。
メディアスーツを着込み、バーチャルヘッドやモーショングローブなど、完全
装備した三郎がいる。後唐美奈代のディスクをセットし、
三郎ようし。……バーチャル・エクスタシーのめくるめく快感の世界を思う存分味わうと
するか……!!
プレーヤーをスタートして、部屋の真ん中にあぐらをかく。
しばし、静寂。

●赤い部屋

 
あぐらをかいた三郎、ゆっくりと目をあげる。


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