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この設定に女も男も、ハマる。
なぜ、わざわざはるか未来に語られる、ちょっと未来の物語にする必要があるのか。 それは、以下の理由によるものです。
1)新鮮なドラマ素材が得られる。
ドラマのモチーフが、「現在この世にありえないこと」なので、通常のドラマに飽きた女性視聴者にとっても、新鮮なものになります。現代から未来を語る手法では、リアリティにしばられてな発想しか生まれません。
2)身近なドラマ素材が得られる。
モチーフを「ありえないが、この世にあればいいもの」に限定することにより、誰もが共感できるドラマになります。
3)夢のあるドラマを描ける。
「ドラえもん」がいたらいいな、という感覚---つまり夢と空想の実現---が、現行枠の視聴者(主に若い男性)の欲望を満足させます。
4)笑えるドラマを描ける。
現在この世に存在しないことは、すべて滑稽です。実際にはありえない現象や物でも、人々が当然のこととして捉えることでナンセンスな笑いが生まれます。
これぞまさしく、女性が見たかった、

そして男も放さない、「ハマるドラマ」なのです。

―9―





キャストに予算をかけられるか。

 しかし、これでは単なる「SFコメディー」という程度で、ドラマとしてそれほど斬新な切り口だとは思えません、実は、ここからがこの設定(未来に語られる、ぢょっと未来の物語)の本当の見どころです。それは、

ママの「昔ばなし」なので、設定があいまいであるということです。
 SFドラマの最大の難点は、美術や特殊撮影にお金がかかることでしょう。予算のあるハリウッド映画を見慣れた視聴者は、チンケな美術セットでは満足してくれません。
 だからあえて1997年、つまり現代のロケーションでSFドラマを作ってしまうのです、ママの記憶では、大抵のことは「およそ百年前」という程度。だから、見慣れた風景の中でありえないことが起こってもいいし、それこそ、この番組の狙う新しいコメディーの感覚なのです。
 また、少女はママが語る未来の産物を見たことがありません。だから、合成しなければ表現できないようなことは、あえて描かないという大胆なスタイル。舞台でのお芝居に近い感覚を大切にします。
この表現方法はこのドラマを、
今まで見たこともない抱腹絶倒のナンセンス・コメディーにしてくれ、
 なおかつキャストに充分な予算をさくことが可能なドラマにしてしまうのです。



―10―
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