オープニングタイトルの脚本は、以下のように考えています。
カメラがゆっくりとその窓に近づいていくあいだ、ナレーションはこう語る。 ナレーション 「時は西暦2100年、今からはるか百年先の未来……。しかしこの風景、SF映画を見慣れた皆さんにはちょっと不満かもしれません。未来という割には、なんだか懐かしい気がするでしょう? 実際、そうなんです。未来の人々の暮らしは、今よりもずっとクラシックなんですよ。……とはいえ、未来の私たちが発明や発見をサボったり、文化や芸術を生み出せなかったわけではありません。一応あれこれ作ってみたんです。だけどそれは、なくても別にいーや、とか、あったら困っちゃうなーとか……ま、要するに、たいした物じゃなかった。そういうことです。……そんなこんなを繰り返しているうちに、結局私たちの生活は、古き良き時代へと戻ってしまったのでした」 二階の窓の部屋には、古くてもしっかりした作りの家具、暖炉などがある。木製のベッドには金髪の少女が寝ている。その横でロッキングチェアに揺られるママ。ママは編み物をしている。 |
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ナレーション 「……え? ピンと来ない? ……そうですか。それじゃ、2100年に住むこの少女といっしょに、ママのお話を聞いてみてはいかがでしょう。はるか未来に語り継がれる、今よりもほんの少し先のお話。まぁ、未来の想い出……とでもいいましょうか」 タイトル『未来の想い出』と出る 少女、目をゆっくりと開ける。 ママ「あら、眠ってなかったの?」 少女「何かお話して」 ママ「そうね、じゃぁ○○○○のお話をしてあげましょう」 少女「なあに、○○○○って」 ○○○○は誰もが頭に描く未来の夢や理想です。例えば、 宇宙へ飛び立つロケットや、時間を逆に戻るタイムマシンなど。 ママ「あなたが知らないのも無理ないわ。○○○○はもうないんだから」 少女「そのお話、して」 ママ「むかしむかし、あるところに……」 この言葉をきっかけに、毎週読み切りの単発ドラマが始まります。 例えば、ロケットやタイムマシンが発明されたが、未来の人たちにはそれが 何らかの理由で必要なかった、という物語へと進むのです。 いかがでしょうか。2100年のはるか未来、ママがストーリー・テラーとなり、毎週毎週の単発ドラマ(今よりちょっと未来の物語=おとぎ話)を娘に語っていくという設定。 これまでにない二段重ねの構造は、視聴者に強い印象を与えることでしょう。 |