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「大人は判ってくれない」
 イジメなんかなくなればいい、誰もがそう言う。しかし本当にそうだろうか。子どもたちの社会には、昔からイジメはあったはずなのだ。
 未来こは、教師の努力によりイジメのない小学校が出来る。だが、生徒たちにはストレスが溜まり、若ハゲや胃ガンなど成人病が多発。見かねた担任教師はついに「正しいイジメ方」を指導することに……!

「太陽がいっぱい」
 24時間社会になった未来の人々の生活。どうせなら一日中昼間にしてしまえ、という考えから、人工衛星ならぬ「人工太陽」なるものを宇笛に上げた。
 しかし、悩み相談室には次から次へと相談者が殺到。ナイターこ慣れた野球選手や客不足に悩む銀座のクラブのママ、ラブホテルの経営者やコンビニ強盗まで……。
 人々の生活は本当に24時問であるべきか。また、人問は自然とどう共存していくべきかを問う。

「美しき諍い女」
 未来の老齢化社会を産んだのは、医学の発展である。ガンの完全治療は、人々の寿命を飛躍的に延ばした。おかげで世の中は老人だらけ。だが、その問題を一気に解決する画期的な方法を産んだのも、なんと医学であった。
 それは、80歳以上の老人を18歳に若返らせる手術。手術を受けたおばあちゃんは、美しい美少女となって街を闊歩。若者とのギャップに悩みながらも青春を謳歌する。
 しかし、そこには大きな悲劇が待ち受けていた。生と死を根本から見つめる不条理なコメディー。



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「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」
 未来の新宿駅前は激安戦争が自熱し、どんな物でも百円、十円で買えるという消費者にとって夢のような空間になってしまう。
 大金持ちだが節約家の主人公。彼の楽しみは、新宿での買い物。信じられないほど安い商品をどんどん買いまくる。だが、次第にひどくなるサービスや欠陥商品の多さに怒り始める。買った物への愛情やステイタスもなくなり、節約家のはずの彼は大量の粗大ゴミを出すことになる。お金とは一体? 物の価値とは一体?

「田舎の日曜日」
 首都移転問題が揉めに揉め、ついには公開抽選で決定することに。選ばれたのはなんと日本で最ものんびりした島根県の山奥の超ド田舎の村だった。
 突然のことに腰を抜かした、村に住む素朴な家族。「変わりゆく社会に向け、生活を一新しよう」という派手好きな隣の家族に影響され、必死に頑張るが……。
 のんびり暮らすことの素晴らしさをもう一度見つめ直す、奥の深い人情劇。

「禁じられた遊ぴ」
 青少年の性の乱れを何とかしようと、教育委員会と政府が立ち上がった。出来上がった法律は「未成年セックス禁止法」。
 有害図書やAVは完全にこの世から消え去り、性教育もなくなったため、セックスをまったく知らない若者が街にあふれる。
 ある男女が森で見つけたのは20世紀に捨てられたエロ本。知識はないが興味はある彼らは、写真を見ながらあれこれ挑戦して見るが……。
 悪い物を遠ざけるだけの子育てや教育に対する、痛烈なメッセージ!

物語は、まだまだ尽きません。

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